2026年4月26日、東京流通センターで実施されたM3春2026に箱舟壱座がブース出展し、新作オーディオドラマ(アニソン付き)を頒布しました。
M3秋2025にも出展し、振り返り記事を書きましたが、忸怩たる想いが強く残った前回に対し、今回はかなり手ごたえを感じました。
この記事はそのレポートとなります。
今回の作戦
作品の内容について
M3は現状、参加サークルの大半が同人音楽を頒布しています。それに則り、テーマソング付きのオーディオドラマという企画を立てました。
楽曲のジャンルは、『フカイカン・カード・シリーズ』のテーマソングということで「アニソン」としました(同シリーズは実際にはアニメではないので正確には少々おかしい表現ですが、ジャンルとしてはアニソンということになるという判断です)。これがあることで、開催前/即売会当日共に宣伝がしやすくなると考えました。
事前の宣伝
気合を入れたキービジュアルや、XFD(試聴)、お品書きをしっかり作り込んでXで公開し、興味を持ってもらうことを狙いました。
🔥XFD公開🔥
— Noah Rev(箱舟壱座) (@NoahDotRev) April 23, 2026
—
H-4a「 #箱舟壱座 」
『激闘!フカイカン・カード─ORIGIN─』
カードゲームをテーマにしたオーディオドラマ
&
熱くなれるアニソンを収録!
—#フカイカンカード#M3春 #M3春2026 #2026M3春 pic.twitter.com/pV8ud5HVsv
当日のこと
キービジュアルをポスター化する、お品書きをしっかり作るなど、ブースでの装飾により一層力を入れたこと。
そして、試聴可能な二次元バーコードを掲載したチラシを、声出ししながら配りまくりました。
#M3春
— Noah Rev(箱舟壱座) (@NoahDotRev) April 26, 2026
ブース設営完了しました!
H-4a #箱舟壱座
カードゲームのオーディオドラマ&アニソン
『激闘!フカイカン・カード─ORIGIN─』
新作頒布しております!
是非お越しください🦉#M3 #M3春2026 pic.twitter.com/0xIn1m3rrt
「カードゲームのボイスドラマと、熱いアニソンがついた作品を頒布しております!」ブースに居る時はずっと声出しをしていた記憶があります。
おかげで打ち上げに行く頃にはすっかり喉がやられてしまいました。
以上の作戦を練った結果は、果たしてどうだったか?
結果
新作については、持っていった30部中、26部が売れました。また、旧作も2部が売れました。
前回が18部だったので、数自体も増えていますが、手ごたえの本質はその数字の変化ではありません。
手応えを感じることができたのは、大半が知り合いによる購入だった前回に対し、今回はその半分以上が即売会で興味を持ってくれたご新規さんによるものだったというところです。
もちろん、いつもお世話になっている方や、作品に出演していて完成データを送らせていただいているにも関わらず、応援を込めて作品を買ってくださったりするというのは、大変嬉しいことです。その一人一人は強く印象に残ります。しかし、即売会に出るということの本来の醍醐味はなんでしょうか?
全くの新しい人が、箱舟壱座の作品に興味を持ち、作品を買ってくれる。それなりのコストを支払った上で出たイベントで、そういったことが起こるのは、創作者冥利に尽きると言わざるを得ません。そういったところに、とても、とても手ごたえを感じました。
そして、今回はオーディオドラマ仲間と打ち上げを行いました。即売会そのものとはまた別にはなってしまいますが、これも凄く良かった。
創作談義を交わしたり、今後のオーディオドラマ界について語ったり、私の密かな企みを打ち明けたり……。
何より、自分以外にも同じ媒体、同じような志で頑張っている人がいるということをリアルの場で体験できる。存在しているというその事実だけで、一人じゃないということが実感でき、救われる。
幸せな一日というのは、こういうことなんだと思えました。
課題
まだまだ課題も残っています。M3秋2025の記事とも被りますが、やはり根本的なオーディオドラマの価値について。
例えば、ブースには来てくれるけど、挨拶で終わってしまい、作品を手には取らない。「いつも応援しています」「推しサークルです」と言ってくださる割には、作品を買っていない。
これまでの箱舟壱座の作品はその大半が無料作品でしたし、事情はそれぞれです。そもそも、買うかどうかなんて個人の自由でしかないので、間違っても責めるつもりはありません。しかし、その方々が現状の箱舟壱座のオーディオドラマにお金を払ってまで聴く価値を感じていないということは確実です。買ってくれた人もそうでない方も、全体の母数がまだまだ少ないということもあって、一人一人がどういう意思決定をしたかを全て把握できてしまうので、そういう瞬間に立ち会うとかなりの悔しさを感じてしまいました。
ですが、購買行動のきっかけというのは、ちょっとした工夫次第だったりもするわけです。
めげずに制作と露出を続けること。買われなかったことへの悔しさだけはなく、買ってくれたことへの感謝にもしっかりと目を向け、そのそれぞれの理由を分析すること。作品を作っておしまいではなく、価値を感じてもらうために取れる施策を試行錯誤すること。そして、私自身もできる限りオーディオドラマ界になるべくお金を落とし、オーディオドラマ界の未来に投資をすること。
それが、今の私にできること、やりたいことです。
余談ですが、M3春2026頒布新作『激闘!フカイカン・カード─ORIGIN─』はBOOTHでもご購入いただけます。データ形式ですので、すぐにスマホやPCで聴けます。まだの方は以下のリンクから是非。
https://booth.pm/ja/items/8264882
価格をつけて販売する理由とは?
オーディオドラマ、ボイスドラマの多くは、インターネット上で無料で聴くことができます。演じる人たちが演じる場を作るために隆盛しているという側面があるので、それは当然のことと言えます。では、作品を有料にする理由とはなんでしょうか?M3にブース出展する意味とはなんでしょうか?
はっきり言ってしまうと、利益を出すためにやるのならば、他のことをやったほうがいいです。クリエイター/演者への外注費、サークル参加費、ブース装飾やDLカード/CD制作に必要なコストを考えると、利益を出すにはそれなりの数を売りさばかなければなりません。では、何故やるのか?
私の回答は、オーディオドラマ界を盛り上げるためです。もちろん、自分の作品を聴いてもらうためにやっているのは大前提。しかし、その延長に、自サークルだけではない、まだまだこれからのオーディオドラマ界の土壌を作っていく楽しさがある。これは、作品を無料公開しているだけでは得られない体験だと思います。
M3の中だけの話ならば、利益を出すことは難しいですが、オンラインでの販売もあるので、それを加味すると話が変わってきます。また、露出を増やすことで、クリエイターとしての自分に価値を感じてくださる方もいらっしゃるかもしれません。金銭が発生する場は、緊張感もありますが、そういったチャンスにも溢れています。
今後について
M3秋2026もブース出展する気マンマンです。もう次のことを考えています。当選するかどうかは分かりませんが、いずれにせよ何らかの形で発表する予定です。
また、今回は私の与り知る範囲では、過去イチ来場者数が多かったです。オーディオドラマ系のブースも前回より目立ちました。実際、その数は多かったのではないでしょうか?
もしかして、流れが来ているのか…?と、期待を寄せずにはいられない。そんなM3春2026でございました。
戦利品は、ついさっき全て取り込み終えました。聴き終わったら、ピックアップして感想を書きます。
また、M3春終了後の今後しばらくも、M3春で購入した作品や、『フカイカン・カード─ORIGIN─』に関するイベントを予定しておりますので、今後のNoah RevのXでの発信をチェックしてください。
「結果」の項目で少し触れた、私の企みも、そう遠くない未来に実現させます。
別に背負うわけではありませんが、自分を奮い立たせる意味も込めて、敢えて言わせてください。
これからのオーディオドラマ界に、乞う期待!