M3春2026でオーディオドラマを頒布しました。手応えあり!

2026年4月26日、東京流通センターで実施されたM3春2026に箱舟壱座がブース出展し、新作オーディオドラマ(アニソン付き)を頒布しました。

M3秋2025にも出展し、振り返り記事を書きましたが、忸怩たる想いが強く残った前回に対し、今回はかなり手ごたえを感じました。
この記事はそのレポートとなります。

今回の作戦

作品の内容について

M3は現状、参加サークルの大半が同人音楽を頒布しています。それに則り、テーマソング付きのオーディオドラマという企画を立てました。
楽曲のジャンルは、『フカイカン・カード・シリーズ』のテーマソングということで「アニソン」としました(同シリーズは実際にはアニメではないので正確には少々おかしい表現ですが、ジャンルとしてはアニソンということになるという判断です)。これがあることで、開催前/即売会当日共に宣伝がしやすくなると考えました。

事前の宣伝

気合を入れたキービジュアルや、XFD(試聴)、お品書きをしっかり作り込んでXで公開し、興味を持ってもらうことを狙いました。

当日のこと

キービジュアルをポスター化する、お品書きをしっかり作るなど、ブースでの装飾により一層力を入れたこと。
そして、試聴可能な二次元バーコードを掲載したチラシを、声出ししながら配りまくりました。


「カードゲームのボイスドラマと、熱いアニソンがついた作品を頒布しております!」ブースに居る時はずっと声出しをしていた記憶があります。
おかげで打ち上げに行く頃にはすっかり喉がやられてしまいました。

以上の作戦を練った結果は、果たしてどうだったか?

結果

新作については、持っていった30部中、26部が売れました。また、旧作も2部が売れました。
前回が18部だったので、数自体も増えていますが、手ごたえの本質はその数字の変化ではありません。

手応えを感じることができたのは、大半が知り合いによる購入だった前回に対し、今回はその半分以上が即売会で興味を持ってくれたご新規さんによるものだったというところです。

もちろん、いつもお世話になっている方や、作品に出演していて完成データを送らせていただいているにも関わらず、応援を込めて作品を買ってくださったりするというのは、大変嬉しいことです。その一人一人は強く印象に残ります。しかし、即売会に出るということの本来の醍醐味はなんでしょうか?

全くの新しい人が、箱舟壱座の作品に興味を持ち、作品を買ってくれる。それなりのコストを支払った上で出たイベントで、そういったことが起こるのは、創作者冥利に尽きると言わざるを得ません。そういったところに、とても、とても手ごたえを感じました。

そして、今回はオーディオドラマ仲間と打ち上げを行いました。即売会そのものとはまた別にはなってしまいますが、これも凄く良かった。
創作談義を交わしたり、今後のオーディオドラマ界について語ったり、私の密かな企みを打ち明けたり……。
何より、自分以外にも同じ媒体、同じような志で頑張っている人がいるということをリアルの場で体験できる。存在しているというその事実だけで、一人じゃないということが実感でき、救われる。

幸せな一日というのは、こういうことなんだと思えました。

課題

まだまだ課題も残っています。M3秋2025の記事とも被りますが、やはり根本的なオーディオドラマの価値について。

例えば、ブースには来てくれるけど、挨拶で終わってしまい、作品を手には取らない。「いつも応援しています」「推しサークルです」と言ってくださる割には、作品を買っていない。

これまでの箱舟壱座の作品はその大半が無料作品でしたし、事情はそれぞれです。そもそも、買うかどうかなんて個人の自由でしかないので、間違っても責めるつもりはありません。しかし、その方々が現状の箱舟壱座のオーディオドラマにお金を払ってまで聴く価値を感じていないということは確実です。買ってくれた人もそうでない方も、全体の母数がまだまだ少ないということもあって、一人一人がどういう意思決定をしたかを全て把握できてしまうので、そういう瞬間に立ち会うとかなりの悔しさを感じてしまいました。

ですが、購買行動のきっかけというのは、ちょっとした工夫次第だったりもするわけです。
めげずに制作と露出を続けること。買われなかったことへの悔しさだけはなく、買ってくれたことへの感謝にもしっかりと目を向け、そのそれぞれの理由を分析すること。作品を作っておしまいではなく、価値を感じてもらうために取れる施策を試行錯誤すること。そして、私自身もできる限りオーディオドラマ界になるべくお金を落とし、オーディオドラマ界の未来に投資をすること。
それが、今の私にできること、やりたいことです。

余談ですが、M3春2026頒布新作『激闘!フカイカン・カード─ORIGIN─』はBOOTHでもご購入いただけます。データ形式ですので、すぐにスマホやPCで聴けます。まだの方は以下のリンクから是非。

https://booth.pm/ja/items/8264882

価格をつけて販売する理由とは?

オーディオドラマ、ボイスドラマの多くは、インターネット上で無料で聴くことができます。演じる人たちが演じる場を作るために隆盛しているという側面があるので、それは当然のことと言えます。では、作品を有料にする理由とはなんでしょうか?M3にブース出展する意味とはなんでしょうか?

はっきり言ってしまうと、利益を出すためにやるのならば、他のことをやったほうがいいです。クリエイター/演者への外注費、サークル参加費、ブース装飾やDLカード/CD制作に必要なコストを考えると、利益を出すにはそれなりの数を売りさばかなければなりません。では、何故やるのか?

私の回答は、オーディオドラマ界を盛り上げるためです。もちろん、自分の作品を聴いてもらうためにやっているのは大前提。しかし、その延長に、自サークルだけではない、まだまだこれからのオーディオドラマ界の土壌を作っていく楽しさがある。これは、作品を無料公開しているだけでは得られない体験だと思います。

M3の中だけの話ならば、利益を出すことは難しいですが、オンラインでの販売もあるので、それを加味すると話が変わってきます。また、露出を増やすことで、クリエイターとしての自分に価値を感じてくださる方もいらっしゃるかもしれません。金銭が発生する場は、緊張感もありますが、そういったチャンスにも溢れています。

今後について

M3秋2026もブース出展する気マンマンです。もう次のことを考えています。当選するかどうかは分かりませんが、いずれにせよ何らかの形で発表する予定です。

また、今回は私の与り知る範囲では、過去イチ来場者数が多かったです。オーディオドラマ系のブースも前回より目立ちました。実際、その数は多かったのではないでしょうか?
もしかして、流れが来ているのか…?と、期待を寄せずにはいられない。そんなM3春2026でございました。

戦利品は、ついさっき全て取り込み終えました。聴き終わったら、ピックアップして感想を書きます。
また、M3春終了後の今後しばらくも、M3春で購入した作品や、『フカイカン・カード─ORIGIN─』に関するイベントを予定しておりますので、今後のNoah RevのXでの発信をチェックしてください。
「結果」の項目で少し触れた、私の企みも、そう遠くない未来に実現させます。

別に背負うわけではありませんが、自分を奮い立たせる意味も込めて、敢えて言わせてください。
これからのオーディオドラマ界に、乞う期待!

M3 2025秋にサークル参加し、ボイスドラマを頒布して感じたこと

2025年10月26日、東京流通センター第一展示場/第二展示場にて開催された音系メディア即売会「M3」に、箱舟壱座としてサークル参加し、ブース出展しました。

これまで個人的に一般参加は何度かしていたのですが、ブース出展は初となります(意外という声もちらほら)。頒布したのはボイスドラマオムニバス『箱舟コメディBOX Vol.1』のダウンロードカードおよび箱舟壱座オリジナル缶バッチです。

『箱舟コメディBOX Vol.1』に関しては、現在Boothにて電子版がお求めいただけます。

https://hakobuneichiza.booth.pm/items/7585564

この記事では、M3にブース出展までのこと、当日および当日を終えて感じたことについて、ボイスドラマ制作サークルの視点で書いていきます。

M3とは?

M3(Multi Media-Mix Market)は音系メディアを取り扱う即売会です。音楽、音声ドラマといった「音系作品に特化したコミケ」と考えて差し支えないと思います。音系作品はコミケでも頒布が可能なのですが、やはり同人誌が主役のイベントであるため、音系作品のサークルは埋もれがちだと言われています(よっぽどの知名度があれば話は別ですが)。そこから独立するような形で有志が集い、開催されているのがM3というわけです。ボイスドラマ制作者をしていると情報を目にする機会が多いイベントです。

箱舟壱座は旗揚げ以来、主にYouTubeでの作品公開をしてきました。昨年夏はラジドリコロシアムという賞金制大会にも出場していましたが、それを除けば箱舟壱座作品に価格がつくのはこれが初となります。

出展を決めた理由

箱舟壱座とその作品に対して、どれくらいの人にどの程度の価値を感じていただけるかを測りたかったのが大きな理由です。

ボイスドラマ制作には、金銭的・時間的コストの両方がそれなりに掛かります。
制作に必要なソフトウェアおよびサービスは有償のものを使用していますし、関わってくださった出演者・スタッフに対しては、ささやかな金額ではありますが報酬をお渡ししています。
時間のことで言えば、企画立案から始まり、脚本制作をしてからキャスト募集、キャスト決定後はリモートでの稽古演出から収録、音声編集からXでの広報まで。現在の箱舟壱座の体制では、キャスト以外のほとんどのタスクをNoah Rev一人が担当しています。

ここまでやるのは「好きなことだから」……と言ってしまえばそれまでなのですが、私も年齢が上がるにつれてライフステージが変わってきており、今後も活動を持続可能にするためには、利益を出すことは難しくても、制作費ぐらいは回収できることを目指して作品を出していくのが理想だと考えました。

準備からM3当日まで

頒布作品である『箱舟コメディBOX Vol.1』については、後日別の記事にてまとめたいと思いますのでここでは割愛します。

作品制作以外の部分、すなわち即売会に向けた準備ですが、先駆者の情報も参考にしつつ、初めて尽くしで手探り状態の中で行いました。

まずはポスターやブースクロス、スタッフ用のオリジナルブルゾン等、必要な販促物の準備。せっかくのブース出展なので、これまでに制作したイラストや知人のデザイナーが制作してくれた箱舟壱座ロゴをふんだんに使い、オフィシャル感を出すことにこだわりました。また、当日はサークル代表以外にも最低一人はスタッフが居た方が良い(所謂「売り子」)という話を活動仲間から耳にしていたので、箱舟壱座作品の常連である穂月こはる様に依頼いたしました。当日はNoah Revのアイコン(?)にもなっているフクロウの大きなぬいぐるみをプレゼントしてくれたので、ブースに置くことにしました。

念入りに準備をした甲斐もあり、当日とにかく目立つという目的に関しては達成できたように思います。

当日のこと

M3の開場時間は10:30ですが、サークル参加者は9:00から前もって入場し、設営を行うことができます。当日の朝、山手線が遅延するというトラブルはありましたが、結果的に9:00より少し遅れて会場入りし、余裕をもって開場に臨むことができました。

開場時間から1時間は、ほとんど壁サー(壁際に設置される人気サークルのブース)目当ての方が来場しており、頒布作品を求めて並ぶ長蛇の列が我々のブースの前まで来ていました。箱舟壱座ブースも午前中の来場はほぼ無く、お昼前あたりから来場者が増え始めました。出演者・関係者はもちろんのこと、箱舟壱座に興味を持ってくださっている活動者さん、M3をきっかけに知ってくださったご新規さん、以前参加したThe Creatorsで知り合った方や、関西からわざわざお越しくださった方など、たくさんの方とブースでお話しすることができ、作品を手に取っていただけました。

当日頒布できた『箱舟コメディBOX Vol.1』は合計で18部でした。初参加のサークルは頒布物が全く売れないということはザラにあるそうなので、初めてにしては上々だと思っています。……が、ボイスドラマ制作者として考えると、課題も多く残りました。

サークル参加を終えて感じたことと今後の課題

総じて、ボイスドラマに価値を感じていただくのはとても難しいと感じました。

あくまで主観的な主張にはなりますが、現状M3においてボイスドラマはマイナージャンルに位置しています。
Xでの戦利品報告を見ていると、音楽作品のものに関してのpostが大半を占めており、事前から目当てにしていたサークル以外の新規開拓に熱心な一般参加者も散見されます。一方、ボイスドラマはそうではありません。ボイスドラマ制作に関わる人間の中で盛り上がりを見せている作品は存在しますが、そこから外に向けての訴求はまだまだできておらず、身内盛り上がりから脱却できていないと感じます。

これに関しては様々な理由が考えられますが、一番に思うのはボイスドラマに対して金銭的価値を感じていただける土壌が出来上がっていないということです。インターネットの文化としてのボイスドラマは、演じる場を求めた有志が企画を立ち上げて行われるものというのがベースにあり、そこに商業的な空気はほとんどありません。一応、「ドラマCD」という呼び方で大型IPのキャラクターが登場する商業的作品は流通しているのですが、あくまで何かのグッズの特典や楽曲のボーナストラックとして差し込まれているという立ち位置であることがほとんどである印象です。声優やキャラクターを求めてドラマCDを買う層が大半を占めているはずなので、広く「音声ドラマ」というエンタメの現状を考えた時、世間的な注目度はかなり低いと言わざるを得ません。故に、価値を感じていただけるチャンスも少ないということになります。

音声ドラマは、アニメやゲームなどに比べると手軽に作ることができる(……ように見えるだけで実際はそれなりに大変ですが、あくまで相対的な話です)というだけでなく、独自の表現手法で人々を楽しませるコンテンツであると確信しています。ビジュアルがないというのは小説に近いところがありますが、文字情報が無く音声のみというところにも、他の媒体との差別化ができる余地が大いにあり、拙作『グレート・オッド・ワン』はそういったところに着目して制作しました。ラジドリコロシアム出場作『ごうもんセンターむらもとK支店』では優勝を勝ち取り、箱舟壱座のボイスドラマによって一定のムーブメントを作ることができたと自負していますが、それも小さな世界の中での話に過ぎません。ボイスドラマに広く価値を感じていただけるようにするには、もっともっと広報に力を入れなければなりません。『ただ良いものを作っているだけではいけない』……と誰かが言っていましたが、その事実を痛感しました。

今回は、作品制作に時間を追われ、結果として広報活動はいつもに比べて最小限となってしまいました。本当はもっとやりたいことがあったのですが、期限が迫っているため断念しました。宣伝は、作品のクオリティと同じかそれ以上に大切であり、疎かにすべきではないと思います。

今後のことについて

ボイスドラマの厳しい現実は受け止めたものの、今後もボイスドラマの制作は続けていこうと考えています。聴いていただける方に「面白い」と言っていただけるのはやはり嬉しいものですし、箱舟壱座のボイスドラマには、他にない独自性があるという自信は変わりません。関わってくださる方に向けても、活躍の場を持続的に提供していきたい思いがあります。

ただ、それとは別に、箱舟壱座でやりたいこととして新たな切り口での作品制作を考えています。もとより箱舟壱座はボイスドラマ制作サークルではなく、今は結果的にそういったスタイルを取っているに過ぎません(初期は『ビジュアルボイスドラマ』という映像作品を出していました)。「誰かのための、リアルなエンタメ」という理念から外れない限り、制作媒体は問わないと考えています。現在、企画立案の最中ですので、準備が出来次第情報を解禁していきます。

今後とも箱舟壱座をよろしくお願いいたします。

秋葉原UDXの『The CREATORS』に個人クリエイターとして参加しました

2025/4/18-19に秋葉原UDXにて開催された『the CREATORS』に個人クリエイターとして参加してきました。
同イベントは複数回開催されているようですが、創作仲間から紹介されたことをきっかけに、初めて足を運びました。
この記事では当日の様子や、参加してみて考えたことをNoah Revの視点からレポートいたします。

イベントの概要

様々な領域の個人クリエイター・企業が一同に介し、名刺交換や交流をするイベントとなります。
会場内は交流スペース、企業の展示など決められた区画はありますが、特に進行が決められているわけではなく、時間内であれば自由に過ごすことができます。
個人クリエイターはイラストレーター、グラフィッカー、デザイナー、小説家、シナリオライター、映像作家、書道家、VTuberなど。企業は出版社、音楽レーベル、アニメ制作会社、VTuber事務所など。参加者は自らの肩書を首から下げ、会場内を歩き、気になった方と交流していきます。

当日の過ごし方

私は脚本、演出、映像制作、イラストなど、様々な活動をNoah Rev名義で行ってきましたが、今回は事前に「脚本家」に絞って名乗ることに決めていました。
交流の際に具体的な実績と活動内容を提示したほうが話が進みやすく、私の場合昨年参加したラジオドラマの大会「第4回ラジドリコロシアム」で総合優勝したことを紹介の起点にすることで、たくさんいる参加者の中でも印象に残りやすいであろうと考えました。様々な業種の方と交流しましたが、目論見通り興味を持ったくださる方が多かったです。
他の参加者も事前準備をしっかりしている方が見られ、ポートフォリオの映像が流れているタブレット端末を携帯しながら歩いている方や、和服やオリジナルTシャツなど目立つ格好で来ている方などがいらっしゃいました。
私は事前に名刺を拡大コピー+一部編集してダンボールで補強したものを、公式で配られている名刺入れとは別に首からぶら下げて歩いていましたが、これをきっかけに声をかけてくださった方も多く、こちらも効果を実感できました。

当日首から下げていた制作物

参加してみて感じたこと

自由行動のイベントである分、目的をしっかり持って参加すること、事前準備、そして当日の積極的な行動が重要だと感じました。

参加の目的は様々なので一概には言えませんが、もし仮に具体的な仕事の話を進めたい場合、様々な業種の方がいらっしゃる分、ある程度お互いのマッチングを考えて声掛けをした方が有意義な時間を過ごすことができます。ただ、思いもよらない業種の方と交流していくうちに面白い話を聞くことができ、そこからアイディアが浮かぶこともあるので、気になった方とは積極的に交流し、名刺を配っていくのが良いと思いました。

また、私は分類として「小説/シナリオ/作家/ライティング業」だったのですが、会場内では比較的珍しいようで、声をかけられることがままありました。物書きをしている方はそれだけでもかなり目立つので、チャンスが多いかもしれません。

今後のことについて

クリエイターとしての身の振り方を改めて考えるいいきっかけとなりました。

すごい実績・実力のある方と交流していると、「では、自分にとって武器になることは何か?」と思わざるを得ません。そこで、多数の選択肢の中から、やれること、やりたいことは絞られていきます。自分の目指すところが明確になったため、今後の活動にも反映されていくと思います。

次回参加することになったら、事前準備でもっと工夫を凝らして参加したいと考えています。

『the CREATORS』の詳細が気になる方は、公式サイトをチェックしてみてください。

インドネシアコンピューター大学(UNIKOM)にて、ラジオドラマと箱舟壱座に関するスピーチを行いました

2024年11月、海外人材事業などを展開する株式会社mobility carrer代表取締役会長・加藤滋樹様が主催されるインドネシア視察に同行させていただきました。

視察の内容としては、インドネシアコンピューター大学(UNIKOM)日本語学科の学生の皆さんに向けた日本産業の紹介及び質疑応答、先生方との意見交換会、そして日本企業へ内定が決まっている方向けの送り出し機関の見学と交流です。主に海外人材の採用と育成に興味がある経営者に向けた視察ではあるのですが、ご縁があってお誘いいただいたことと、これまでの人生で足を踏み入れたことがない国に行くことによる創作者としての刺激を期待して、参加を決めました。

UNIKOMについて

UNIKOM(Universitas Komputer Indonesia)は、首都・ジャカルタから車で1時間ほどのところにあるバンドンという街の私立大学です。情報理工学部、経済学部、法学部、デザイン学部、社会政治学部、人文学部があり、学生さんは合計で約1万人とのことです。今回は、人文学部日本語学科の学生さんと交流をしてきました(他の学部の学生さんも有志で参加されていたそうです。積極的!)。

UNIKOMのエントランスにあるオフィスサイン

Noah Revが話してきたこと

まず「日本のエンタメにはラジオドラマというものがある」というところからお話をしました。

インドネシアの若者の間では海外に出稼ぎに行く道を選択する方が増えており、その中でも日本は人気の行先のようですが、その理由の一つに日本文化があります。四季や季節行事、日本食はもちろんのこと、漫画やアニメなど日本のエンタメ産業はインドネシアでも親しまれています。ラジオドラマというのは世界的に見ても珍しいコンテンツであるため、皆さんとても興味深く聞いて下さっているようでした。

スピーチをしているNoah Revの様子

また、箱舟壱座についてもお話をさせていただきました。これまでYouTubeで様々な作品を発信してきたこと、その全てがオリジナル作品であること、今年の夏に出場した「ラジドリコロシアム」というラジオドラマの大会で優勝したこと(なんと歓声が上がりました!)。そして、箱舟壱座の理念である「誰かのための、リアルなエンタメ」についての説明をしました。

ヴァスカレイドのイラストが好評でした

スピーチ後の交流の時間で思ったこと

私と同行者の皆さんのスピーチが終わった後、学生さんが気になる経営者さんのところにやってきて質疑応答と交流の時間があったのですが、とにかく皆さん積極的なのが印象的でした。具体的な質問はもちろん、ラジオドラマと箱舟壱座に興味を持ってくれた方も多く、ここぞとばかりにチャンネル登録をお願いしました。

向こうでは交流SNSとしてWhatsAppとInstagramの2つが主流らしく、「インスタ交換しましょう!」とたくさんの方に言われ、すっかり更新が止まっていたインスタのアカウントインドネシア向けに再始動させることにしました。

今回の交流会参加者全員でパシャリ。人が多い!

インドネシア視察を終えて

帰国後に実施したX(旧Twitter)のスペースでも話した通り、とにかく刺激を受けました。UNIKOM以外にも様々な施設に訪れたのですが、インドネシア国内の事情を知ることが出来たり、独特な国民性や宗教のこと、そして今後の日本との関わり方における可能性など、創作者として、それ以前に一人間として学びが多い視察となりました。

VTuber業界においてもインドネシア向けの展開があることからも分かるように、日本の文化に興味を持っている方はインドネシア国内に少なくなく、このたびは箱舟壱座を知っていただくきっかけにもなりました。現在、既存作品のローカライズなど、箱舟壱座のインドネシア向けの展開も検討しています

ラジオドラマは国境を越える──箱舟壱座は、そういった新たな可能性も切り拓ける場所でありたいものです。